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間違いだらけの現代日本のダイエット事情

正しいダイエットの知識がないまま、流行のダイエットにとびついていませんか

雑誌やTVなどのコマーシャルでは手軽なダイエット方法が宣伝されています。
炭水化物抜き、油抜き、肉断ちなど一部食品を制限するダイエット。
りんご、卵、ヨーグルト、パイナップルだけを食べ続ける単品ダイエット。「置き換えダイエット」と呼ばれる3食のうち1食、或いは2食を超低カロリー食にするダイエットも簡単で手っ取り早くやせられると根強い人気があります。
これら特定食品に依存したり、排除したりする方法は、食べる量が減り、一時的に体重は落ちるでしょう。
ですが、食事を通常に戻すと、すぐに体重も戻ってしまう。リバウンドです。

リバウンドの恐怖は単に体重が戻ることだけではありません。
食事制限ダイエットでは、生活していく上で必要なカロリーが得られないため、体脂肪と共に筋肉が落ち、体重が戻るときには、体脂肪のみが増加する、ということを繰り返します。
つまり、リバウンドした回数分、どんどん体脂肪が増え、たるんだ体になっているのです。

ではどうすればよいのでしょうか。
大事なのは、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを継続的に保つことです。
消費エネルギー以上のカロリーを摂取し続けていれば太ってしまいますが、消費エネルギーより少な目に抑えることが出来れば、その分やせることが出来ます。

私たちには、呼吸や、心臓を動かすなど、生命維持のために最低限必要なエネルギーがあります。これを「基礎代謝」と言い、一般的な成人男性で男性1500Kcal、女性でしたら1200Kcal前後ですから、摂取カロリーも最低限これだけは必要です。
それを無視して無理な食事制限を続けていますと、1ヶ月ほどで肌荒れや脱毛といったトラブルが起こってきます。
2〜3ヶ月もすると、貧血になり、めまい、立ちくらみ、動悸等が起こってきます。3ヶ月〜6ヶ月後には、生理不順や無月経などになるケースもあります。こうなると、医療機関の受診が必要になります。

人間は雑食性の動物で、いろいろな食品をとることで栄養のバランスを保っています。どんな健康食品でも、それしか摂らないという方法は絶対に避けましょう。

飲むだけでOK 薬剤・サプリメント系ダイエット

食物繊維加工食品やプロテインはダイエット食品として人気があり、野菜に換算した繊維量が宣伝されているものもありますが、これを野菜の替わりにすることはできません。
本物の野菜であれば同時に摂取できる繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養素はほとんど含まれていませんから、使用法を間違えると健康を損なうことがあります。
野菜に存在する「いのち」を身体に取り入れていることが、私たちが生き生きと健康でいられる秘訣です。健康に気を付けたつもりで、かえって栄養素を偏らせて不健康になってしまうことにならないよう、気を付けて下さい。

また、ドラッグストアや通信販売などでは、さまざまな「ダイエットサプリメント」や「健康食品」が売られています。宣伝文句は絶大な効果がありそうで、手軽に手に取れることから大変な人気ですが、これらは特に注意が必要です。
※厚生労働省による、健康被害情報・無承認無許可医薬品情報のまとめ。
厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet.html

効果を実証したデータが少なかったり、動物実験だけしか行われていないものもあるなど、効用に疑問なものも少なくありません。

ダイエットサプリや健康食品を服用して、下痢や、それに近い症状を起こしたことはありませんか?
太ってる人には便秘症の人が多く、そんな人にはお通じがあると言うだけで効果があったような気になりますが、実は、この症状は、もっと大きな脅威の前触れなのです……。

一つの食材だけを食べる 単品系ダイエット

脂肪吸引。
麻酔で寝ている間に、余分な脂肪を吸い出してしまうなんて、楽して痩せたい人には魅力的な響きですね。
ですが、この技術はいまだ完成されたものではなく、肉のデコボコがいつまでも残る、皮膚がたるみシワが出来たなど、数多くの失敗例を耳にします。

また、胃の一部を切除することによって、強制的に食事量を制限することで痩せるという方法もよく聞きますが、外科手術を要するものは、いずれも高額な費用がかかる上に、元々の美質を損なう、健康を害するなど取り返しのつかないことになるのでは目も当てられません。

これらは極端な肥満などで、このままでは病気・死亡のリスクが高いと言う場合にのみ、きちんとした医療機関で行うべきです。

ダイエットの健康被害が増大しています

ダイエット食品で死亡

短期間に簡単に体重が落ちてしまうダイエットほど危険なものはありません。
とくに輸入物の薬剤系ダイエット食品には、医薬品成分を含む「未承認医薬品」が含まれているため、どんな成分がどれぐらい配合しているかわからないのです。

よくあるのは中国製のダイエット茶。「漢方だから安心」と思われがちですが、これらには医薬品であるセンナ葉やセンノシド、マオウ(麻黄)、エフェドリンなど副作用が強く摂取量に制限がある薬品を、名前や含有量が伏せられて販売しています。どんな成分がどれぐらい入っているか分からずに飲むほど体にとって危険なことはありません。
軽い症状では、極度の下痢症になります。これがあたかも痩せるための効き目のように感じますが、実際には体脂肪が減ることはありません。重症になると肝臓障害を引き起こし、入院したり、死亡するケースもあります。

※厚生労働省による、健康被害情報・無承認無許可医薬品情報のまとめ。
厚生労働省HP http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet.html
誰かにとって効果があっても、それは万人の体質に合うとは限りません。

健康的にやせられる正しいダイエット理論は、生活習慣病の予防にも効果的

太り過ぎは死に直結します

今、日本人の3分の2近くが「生活習慣病」で亡くなっています。生活習慣病とは、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満などを総称した病名で、そのうちの高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満は、生命を脅かすほど非常に危険な病気で死の四重奏ともいわれています。また最近では、こうした生活習慣病を併発している「メタボリック症候群」が急増し、警告が呼びかけられています。「メタボリック症候群」とは、「肥満、耐糖能異常(高血糖)、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、高血圧」などの生活習慣病が3つが重なっている人のことをいい、とくに40代以上の中高年層が増えているといわれています。発症者は、長年高カロリー・高脂肪の食生活と運動不足の生活を続けている人々が多く、予防治療として低カロリーで健康的な食生活と適度な運動を呼びかけています。

女性ばかりでなく、男性、子供の肥満も急増

国民全体で肥満が増えてます

生活習慣病はなぜ増えたのでしょう?
多くは食生活や生活スタイルの変化にあると言われています。とくに食生活は欧米スタイルになり、肉食中心という人がほとんど。また、高カロリーのファーストフードやインスタント食品も日常食となり、ときにおやつ代わりに食べている人もいます。その結果、今や成人・子供を含めると約2300万人が「肥満症」となり、そのうちの約740万人は糖尿病と診断されています。しかし、もっと恐ろしいのは糖尿病予備軍といわれる人が880万人もいるといわれていること(厚生省2002年調べ)。多くの人が「肥満予備軍」「糖尿病予備軍」であるという事実に気づいていないのです。

ダイエットで自分の健康を犠牲にしないために

「痩せたい」と思う人がたくさんいます。そして、さまざまなダイエット方法が紹介されています。
問題は基礎知識もなく、それらのダイエット情報を鵜呑みにしてしまうことです。
体に必要な基礎代謝や消費エネルギーを全く考えずにダイエットをするをすることが、体にとってどれだけ危険なことか知らずに続けている人がほとんどなのです。
こうしたダイエットは、リバウンドを繰り返します。また、過激すぎるダイエットは体を壊し、入退院をくり返すことになったり、摂食障害に苦しむことになります。最悪のケースでは死に至る場合もあるのです。
人間がもっとも大切なことは健康であること。
それには正しいダイエットの知識と理論が必要なのです。

太る仕組み、やせるメカニズムを知り、ふだんの食生活を変えていく

このほかにも、一見、体に良さそうなダイエットが実は体に致命的ダメージを与えてしまう危険なダイエットもあります。
そのひとつが「タンパク質ダイエット」。
20年ほど前に全米で大流行した「ラストチャンス・ダイエット」というのが代表的で、液体プロテイン(タンパク質)だけを多量に摂取して食品のカロリーを熱として発散させるというもの。
タンパク質は体に必要な三大栄養素のひとつであることから「健康的に痩せられる」と大ブームになったのです。
ところがタンパク質を大量に摂取すると結果的に脂肪も多く摂ることになり、減量効果にはあまり結びつかないダイエット方法でした。
しかも、この「ラストチャンス・ダイエット」にチャレンジした人のうち約60名が心臓発作による突然死で死亡するという恐ろしい結果をも残してしまいました。さらに恐ろしいのは、現在でもこうしたタンパク質(プロテイン)を飲むダイエットや単品ダイエット、偏食ダイエットが手を変え品を変えて登場していること。
特定の食品に限らず、一つのものだけを食べるダイエットは体のバランスを崩す原因になります。
「健康そうだから……」と安易に始める前に、まずはバランスのよい食生活を。これこそが真の健康を手に入れながら痩せられる方法なのです。

自分の体を知り、自分にあったダイエットを身につける

機能性栄養食品として大人気になっている超低カロリーダイエット食品も、使用方法によっては非常に危険なダイエット方法になります。
とくに体にとって必要な栄養素をバランスよく配合しながらカロリーは控えめにしているという機能性栄養食品は、一見効率よく、そして健康的に体重を落とせるような印象を持ちますが、もともとは100kgを越す肥満者を入院させて医師が体調に合わせて利用する減量食だったもの。栄養補助食品として利用するのなら問題はありませんが、通常のダイエットを目的に一日の食事を2食または3食すべてこの機能性栄養食品にしてしまうのは危険なのです。
どんなダイエットでも過度にすれば「痩せる」ことはできるかもしれません。しかし、それは健康を引き替えにするものかも知れないということをお忘れなく……。

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